日記 | 9/9

9/9（月）快晴

朝の勤務を終えて横になる。すー、すー、と涙が流れてきた。Twitterを見る。おじゃる丸の声優さんが「空蝉」の一節を読む動画が流れてきた。ちょっと笑う。RTしてくりかえし見る。

9/10（火）くもり

明日、帰ることにした。心が折れた。職場のひとたちがこわい。きらい。

「100分de名著」を観る。今月はウェイリー版源氏物語。物の怪を「エイリアン」と訳していると知り、興味がわいた。家に帰ったらまず潤一郎訳の源氏を読もう。二年くらい積んでいる。

9/11（水）雨のちくもり

新千歳空港で親子丼（サーモンといくら）をぱくぱく食べた。カラッと接客してくれた。居心地がよかった。お土産を買う。一通り見て、ヨーグルッペを買い、保安検査場を通る。不安〈強〉がやってくる。頭も痛い。時間になり、飛行機に乗って、目を瞑る。なかなか離陸せず、ずっと走っている。新千歳はやはり広いのだろうか。神戸はすぐに飛んだ気がする。

すこし眠って、コーヒーを飲んだら、不安がなくなった。『人体大全』を読む。食べものを二度漬けすることで、口腔の細菌が人から人へ移るという話があった。二度漬けの例として、トルティーヤチップスのサルサソースが挙げられており、おもしろい、と思った。著者は外国人である。日本人なら何を例に挙げるだろう。串カツ？

神戸に着いたら暑かった。

9/12（木）晴れ、大阪は暑い

よく眠れなかった。何度か起きた記憶がある。

ともだちからLINEがきていた。二十二歳になった。ゾロ目サークルへようこそ、と。ゾロ目サークル？

履歴書をいっぱつで仕上げ、面接へ。

間違えて急行に乗って、目的地を通過してしまった。降りて、普通電車で戻る。エスカレーターで「線路はつづく〜よ　ど〜こまでも〜」と歌っているひとがいた。歌いたくなるきもち、とてもわかる。

志望動機も大学をやめた理由も聞かれなかった。「血は大丈夫ですか？」とだけ聞かれた（医療現場である）。仕事内容の説明を受け、すこし見学させてもらった。はじめからおわりまで印象が良く、ここで働きたいと思った。面接をしてくれたひともわたしを採用するつもりのようだった。上長と相談して、17時までに連絡します、とのことだった。

無事、採用だった。冬に撮った証明写真があと一枚だった。撮りなおす前に仕事が決まってよかった。手続きの都合で十月から働く。半月、暇だ。

9/13（金）晴れ

住所変更のため、市役所と警察署へ。カードの印字が増える。そのあと、母と合流して買いもの。

昼にインドカレーを食べる。ハッピーセットというものを食べた。カレー・チーズナン・ライス・目玉焼き・チキン二種・サラダ・ラッシー、満腹。この満腹感は夜、眠るまでつづく。

メニューに「あんこナン」があり、気になった。いつか食べたい。

夜に六花亭のボンボンを一つずつ食べている。

9/14（土）晴れ

カフェで作業。カーディガンとホットコーヒー、正解。

9/15（日）雨のちくもり

下の妹の引退コンサートへ。妹は曲に合わせて、からだが揺れる。全身でたのしんでいる姿がいい。親じゃないのに泣いてしまった。母の恋人も見にきてくれた。買いものについていく。スーパーで炭酸水を入れていた。給水に魅力を感じる。わたしには必要でないのに、給水をする暮らしがしたい。

かなしくなって、散歩に出る。泣きながら歩く。人とじぶんを比べてしまった。浮さんの曲を流す。こころがまろやかになる。アイデアも浮かぶ。上の妹がおいしいと言っていたことを思いだして、麦芽コーヒー味の豆乳を買う。おいしくない。二時間ほど歩いた。妹に「おいしくなかった」と言う。「やろ！」と言われる。おいしいものではなく、まずいものしてと聞いていたようだった。記憶ちがい。

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