7/1(月)くもり
喉の痛みがひどくなってきた。倦怠感もある。
早退させてもらい耳鼻科へ。前回の膿が残っているのだろう、と。抗生剤とうがい薬をもらう。受診したことできもちが軽くなった。
家に帰ってさっそくうがいする。紙コップの一部がむらさきいろになる。
7/2(火)
起きたら喉の痛みが消えていた。しゃきっとしたきもちで出勤。
お客さんが間違えてテスターを会計にもってきた。「ほんもの持ってきます」と言って、商品を取りにいった。小走りしながら、〈ほんもの、とは〉と思った。
夜、日記を更新した。すこしだけれど読んでくれるひとがいる。ちいさくちいさくがんばっていこうと思う。
7/3(水)
実働7時間のうち、5時間もレジを打った。人と話しすぎると疲れる。
自炊をさぼってはま寿司へ。レーンに横長のタッチパネルがついていた。わたしたちの席のものはタッチしても反応しない。フリーズしているようだった。店員に伝え、再起動をかけてもらう。じきに寿司の画が流れだす。流れてきた寿司をタッチすれば注文できる。疑似回転寿司だ。
わたしは5皿、恋人は10皿食べた。えびレアステーキが気に入った。
7/4(木)くもりのち雨
溜まっていた洗濯物を干しきる。
今日は万物イライラデーだ。恋人にもお客さんにも暑さにも店内BGMにもイライラする。じぶんでもわかるほど、暗い声でレジを打っていた。11時から黙々と発注していたら気分が落ちついた。
16時ごろ、雨が降りはじめる。洗濯物のことを思ってかなしくなる。
シャワーのように雨を浴びた。玄関で服を脱いで風呂に入る。濡れた洗濯物はいったん籠に入れて、明日、もう一度洗うことにする。
晩ごはんも失敗して時間がかかる。今日はついてない。
夜、しとしと泣いた。じぶんとひとを比べてかなしくなるのをやめたい。
7/5(金)快晴
図書館へ。
昨日の雨でかばんのなかの本まで濡れてしまった。謝罪して弁償の手続きをとってもらう。30日以内に同じ本を買ってきてください、とのことだった。汚損した本はこちらで引き取ることになり、それを希望しない場合は処分と仰ったので、いただくことにした。
市役所へ。
手続きを二つした。A課は目を光らせていて、やってきたらすぐに声をかけてくれるが、B課はこちらを見向きもせず、様子を窺う時間があった。B課の手続きで必要な書類を家に忘れて、「すぐに取ってきます」と家に帰る。市役所が近いってとてもいい。
百貨店に行ったらLOVOTがいた。名前は「すぴか」「あられ」だった。いつ見てもかわいい。「これからさき、ロボットは買いません」と恋人に念を押されている。
エアコンを入れて日記をつける。次第に、なぜか、わーんとかなしくなって泣いた。ひとしきり泣いて、眠って、起きたら気分がよくなった。ティッシュの山を捨てる。
れんこんを切る。カットされたものを買った。切り口が痛んでいる。両端を切ったら大丈夫そうだった。シャクシャクといい音が鳴る。磯部揚げにする。揚げられている姿がなんともかわいい。揚がったあと小さくなるのもよい。恋人が「ポテチやん」「これはリピート」とぱくぱく食べていた。また作ろう。
7/6(土)くもり、夕立
「外食したい」とLINEがくる。炊きはじめたばかりの炊飯器のスイッチを切り、にまにましながら恋人の帰りを待つ。米は明朝、炊きなおせばよい。
夜、和食さとですき焼き。じゃばじゃば肉を入れて、食べる。じゃんじゃん逸品ものを頼んで、食べる。調子にのってしまい、あとでくるしむ。恋人は白玉ばかり食べる。これならお腹に入るのだと。わたしはソフトクリームばかり食べる。
会計でSポイントがついた。阪急沿線での暮らしでなくなり、もう持ち歩く必要はないと感じていたが、こうしてたまにポイントがつくからずっと財布にある。
7/7(日)晴れ、暑い
6時出発。ナガスパのプールへ。
車内で持ってきたおにぎりを食べる。塩むすび二つ、ゆかり、きなこを一つずつ握った。1号線をまっすぐ進む。途中のファミマでアイスコーヒーを買う。トイレを借りたかったが、女子トイレは故障中だった。向かいのミニストップで借りる。三重に入るとミニストップばかりだった。
開園してから14時ごろまで遊ぶ。
それから恋人が大学時代を過ごした街を案内してもらう。大学・住んでいた家・働いていたスーパーに行った。ずっと来たかった。LINEや会話で出てきた場所や景色が存在することがうれしかった。一緒に暮らしているひとの、かつての知らない暮らしがここにはある。
卒業してこの街を去るまでに行ったことのない店に行くのだ、と話してくれたことがあった。そのなかで訪れた中華の店に連れていってもらった。
定食が安い。けれども多い。麺も米も食べなくてはならない。わたしはエビチリとライス(中)を、恋人は回鍋肉と冷やし中華のセットを頼む。どの店のエビチリも「チリ」のほうが多い。もっとエビを食べたい。回鍋肉の下にごはんが潜んでいて、絶望していた。今日もよく食べる。